通常なら短時間で楽しめるはずの矢筈ヶ岳
お店では、服・アウトドア用品・登山用品・スノーボード等を取り扱っていますが、今回は山の事についてクローズアップして発信できる機会を与えていただきました。
このコラムを読んで、興味を持っていただける方が増えたら嬉しいです。
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9月26日、防府市の矢筈ヶ岳へ行ってきました。
人気の山、右田ヶ岳の隣の山。
右田ヶ岳に比べると訪れる登山者は少ないですが、短時間で楽しめる山と聞いたので行ってみました。
矢筈ヶ岳の登山口は西と南にあり、今回は南側の登山口から入山しました。
車で登山口に向かう途中、新幹線の高架下を通るのですが高さ1.6メートル制限の個所があります。
背の高い車は通行不可能ですのでお気を付けください。
登山口の駐車スペースは3台分ほど。トイレはありませんでした。
朝晩は涼しくなってきた9月下旬でしたが、この日はまだまだ残暑厳しい気温で、風も無くジメジメと暑い日でした。
史跡や城跡もある登山道を気持ち良く歩くつもりで来ましたが、季節的なものや入山者が少なかった原因でしょうか、蜘蛛の巣が多い。多いというかずっと蜘蛛の巣。蜘蛛の巣の中を進んでいるような状態でした。棒を拾い、目の前で振り回しながらの登山となりました。
ただ、登山道自体は道幅も広く急登個所も少なく、歩きやすい登山道です。時季さえ良ければ印象は全く変わっていたと思います。
城跡を過ぎ、鳥居と社のある休憩スポットで休憩。
蜘蛛の巣地獄に途方に暮れてしまいましたが、なんとか士気を持ち直して再出発。再出発後もとにかく蜘蛛の巣との闘いが続き、棒で払いきれなかった蜘蛛の巣が顔に張り付き、何度もおじさんらしからぬ悲鳴を上げながら歩きました。
そして岩場を乗り越えて、山頂手前の西峯に到着。
ここは大きな岩場ですが広く展望も良い場所。
蜘蛛の巣にも一時的に解放され、気持ち良く過ごせました。
この西峰から矢筈ヶ岳山頂までは15分から20分程。
行動食などを摂り、英気を養いましたが、心はすでにぽきんと折れていたので、ここで引き返しました。
下山時は一度通ったルートなので、すでに蜘蛛の巣の脅威は取り払われていましたが、油断してると残りの蜘蛛の糸がまた顔に張り付きます。
緊張感が続く2時間程度の山歩き。
無事に登山口に辿り着いた時には、色々な種類の汗でびしょびしょでした。
この記事が掲載される頃にはまた様子は変わっていると思います。
気候も良くなり、登山を楽しむ方も増え、山は色を変えてまた快適な山歩きを楽しむことも出来ると思います。
今回は悪戦苦闘しましたが、矢筈ヶ岳は登山道の手入れも行き届いたいい山です。
短時間で楽しみたい方はぜひ候補のひとつとして、検討してみて下さい。
今回の様子はまたYoutubeのほうにもアップしています。
不甲斐ない様子ではありますが、ぜひ合わせてご覧ください。