マイクロブルワリーの
ビールづくり現場にお邪魔してみた。
岩国といえば、有名な日本酒の蔵元や、錦川の清流があり、そして基地の町としてアメリカ文化が息づく場所。
そんな魅力ある土地のポテンシャルを生かしながら、「面白いことがしたい!」と、小さなブルワリーが2017年11月に誕生しました。
①岩国市にマイクロブルワリー誕生
②一手一手が入魂!それぞれに異なる、味の設計図
③それぞれに個性が立つ⁉定番ビール
④マイクロブルワリーの挑戦!
岩国市にマイクロブルワリー誕生
「ARCH BREWERY」を立ち上げたのは、柳昌宏さん、昌仁さんご兄弟。
県外に出ていたお2人は、家業を手伝うために岩国に帰郷。
家業に従事する中で、「地元のエンターテインメントをもっと盛り上げたい」との思いが募り、お2人による話し合いで行きついたのが、世界的にも話題となっている「クラフトビールで新たな文化を作ろう」という挑戦でした。
ビールづくりを着手するにあたっては、全国各地の工場を巡り、マイクロブルワリーの先駆者でもある島根県「石見麦酒」で修業。
醸造免許を取得し、最小限のコストで醸造を実現できるシステムとノウハウを身につけ、工房の開業へと至りました。
少人数・小ロットなので、ビールづくりの工程のほとんどが、自分たちの手作業。
麦をひくことから発酵に入るまで約8時間、コツコツと丁寧に作り上げていかれます。
一手一手が入魂!
それぞれに異なる、味の設計図
ラインナップは定番5種+季節限定品。
もちろん1種ごとに、自分たちでレシピから作っていきます。
例えば、
甘みのバランスは、麦の配合や酵母の種類、温度で調整。
苦みのバランスは、ホップを投入するタイミングや、種類、量で調整。
色合いは、麦の焙煎度合いなどで調整。
そうして、各工程で綿密に設計されたレシピに沿って、時間や温度なども丁寧にチューニング。
それぞれの種類で異なった甘み・苦み・色・香りをデザインしていきます。
また副原料には、周防大島のみかんや、はちみつをはじめ、こだわりの地元食材なども使用。
全国各地の「面白い」と思う食材と積極的にコラボしていくことも、「アーチブルワリー」のならではの個性です。
それぞれに個性が立つ⁉
定番ビール
では、ここで定番の5種のビールをご紹介していきましょう。
(以下、筆者の個人的な感想も少し入ってます…)
▶「ARCH IPA」
ホップの香りと苦味の中に、ふわっと華やぐ柑橘の香りと甘み。
このバランス感が絶妙で、料理にも合わせやすく、骨太な感じのしっかりした飲みごたえが◎!
▶「ARCH W-IPA」
ARCH IPAのおよそ5倍量(!)のモルトと、良質なホップを贅沢使い。
ガツン!とくる、ふりきった苦みと味わいが楽しい!
アルコール度数も高めで、余韻までしっかり堪能し尽くせるような、クセになってくるアメリカンスタイルビール。
▶「ARCH STOUT」
深煎りの麦芽を使った、いわゆる黒ビール。
芳醇で濃厚な味わいの中に、ふんわり広がるはちみつの甘みが、素晴らしい個性を発揮!
黒ビールの中でも、女性に“飲みやすい”と好まれそう。
▶「PALE ALE」
モルトとホップの香りをバランス良く感じられる、少し軽めの味わい。
その中に広がる柑橘の香りが、やさしい個性を醸します!
(副原料に「みかん」を使ってました)
何時間でも飲み続けられそう…。
▶「BELGIAN WHITE」
小麦由来の柔らかな口当たりで、フルーティーで飲みやすいベルギースタイルビール。
周防大島産スモウマンダリンピールと数種のスパイスを使用していて、風味を個性的にデザイン。
ほのかにドライで、スパイシーなアクセントが楽しめます。
※価格は¥500、W-IPAのみ¥600(税別)
総合的な味わいとしては、それぞれの商品でそれぞれのキャラクターが光るので、グビグビ飲むというよりは、じっくりゆっくり味わいながら飲みたいビールです。
ブルワーの柳さんも「食べながらよりは、おつまみと一緒、が似合う“酒好きが好き”なビールかなぁ」と話されます。
ちなみに!気づかれましたでしょうか?
定番5本を横に繋げると、シールのデザインが5橋のアーチになる仕組みに!
もちろん錦帯橋をイメージしたものです。
そんなちょっとした遊び心も素敵ですよね。
マイクロブルワリーだからできる挑戦!
岩国市は、基地の町としてアメリカの文化に親しんできた場所。
その土地柄を生かして、アメリカンスタイルのビールを基軸に、伝統に敬意をはらいながら、新しいチャレンジを取り入れたビールづくりをされています。
多彩な食材とコラボしたビールづくりも、その挑戦のひとつ。
お店と一緒にイベント展開をするのも、その挑戦のひとつ。
使用済みのモルトを、周防大島の養鶏場のエサに変え、次なる展開を考えているのも、その挑戦のひとつ。
さらにこの8月には、街の方と協力して、「ドライブインシアター」のイベントも企画!
新型コロナの影響で、夏祭りがなくなった今夏の事態を受け、町を盛り上げるべく、立ち上がりました。
「ドライブインシアター」は、ソーシャルディスタンスを確保しながら、車の中で映画鑑賞を楽しめるイベントです。
こういった枠にとらわれない多彩な形で、積極的にいろんな方々との“架け橋”を楽しむことこそ、名前を“アーチ”に冠した、大切な意味の1つ。
小ロット生産・少人数だからこそ逆にできる、小さな醸造所の特権を生かし、尽きることのないアイデアをフル稼働!
多彩な企画にチャレンジしながら、町一体が盛り上がるような活動をフレキシブルされています。
さてさて、今後はどんな出会いから、どんな企画が生まれて来るのでしょうか…
遊び心も発揮しながら、型にはとらわれない動きに、今後も目が離せません!
ARCH BREWERY(アーチブルワリー)
所》岩国市今津町1-12-16 ウエオカビル102
☎ 080-6341-0498
https://arch-brewery.com/
☆新型コロナの影響が終息次第、工房見学もできます(要問合せ)
県外に出ていたお2人は、家業を手伝うために岩国に帰郷。
家業に従事する中で、「地元のエンターテインメントをもっと盛り上げたい」との思いが募り、お2人による話し合いで行きついたのが、世界的にも話題となっている「クラフトビールで新たな文化を作ろう」という挑戦でした。
醸造免許を取得し、最小限のコストで醸造を実現できるシステムとノウハウを身につけ、工房の開業へと至りました。
麦をひくことから発酵に入るまで約8時間、コツコツと丁寧に作り上げていかれます。
それぞれに異なる、味の設計図
もちろん1種ごとに、自分たちでレシピから作っていきます。
甘みのバランスは、麦の配合や酵母の種類、温度で調整。
苦みのバランスは、ホップを投入するタイミングや、種類、量で調整。
色合いは、麦の焙煎度合いなどで調整。
それぞれの種類で異なった甘み・苦み・色・香りをデザインしていきます。
全国各地の「面白い」と思う食材と積極的にコラボしていくことも、「アーチブルワリー」のならではの個性です。
定番ビール
(以下、筆者の個人的な感想も少し入ってます…)
ホップの香りと苦味の中に、ふわっと華やぐ柑橘の香りと甘み。
このバランス感が絶妙で、料理にも合わせやすく、骨太な感じのしっかりした飲みごたえが◎!
ARCH IPAのおよそ5倍量(!)のモルトと、良質なホップを贅沢使い。
ガツン!とくる、ふりきった苦みと味わいが楽しい!
アルコール度数も高めで、余韻までしっかり堪能し尽くせるような、クセになってくるアメリカンスタイルビール。
深煎りの麦芽を使った、いわゆる黒ビール。
芳醇で濃厚な味わいの中に、ふんわり広がるはちみつの甘みが、素晴らしい個性を発揮!
黒ビールの中でも、女性に“飲みやすい”と好まれそう。
モルトとホップの香りをバランス良く感じられる、少し軽めの味わい。
その中に広がる柑橘の香りが、やさしい個性を醸します!
(副原料に「みかん」を使ってました)
何時間でも飲み続けられそう…。
小麦由来の柔らかな口当たりで、フルーティーで飲みやすいベルギースタイルビール。
周防大島産スモウマンダリンピールと数種のスパイスを使用していて、風味を個性的にデザイン。
ほのかにドライで、スパイシーなアクセントが楽しめます。
ブルワーの柳さんも「食べながらよりは、おつまみと一緒、が似合う“酒好きが好き”なビールかなぁ」と話されます。
定番5本を横に繋げると、シールのデザインが5橋のアーチになる仕組みに!
もちろん錦帯橋をイメージしたものです。
そんなちょっとした遊び心も素敵ですよね。
その土地柄を生かして、アメリカンスタイルのビールを基軸に、伝統に敬意をはらいながら、新しいチャレンジを取り入れたビールづくりをされています。
お店と一緒にイベント展開をするのも、その挑戦のひとつ。
使用済みのモルトを、周防大島の養鶏場のエサに変え、次なる展開を考えているのも、その挑戦のひとつ。
新型コロナの影響で、夏祭りがなくなった今夏の事態を受け、町を盛り上げるべく、立ち上がりました。
「ドライブインシアター」は、ソーシャルディスタンスを確保しながら、車の中で映画鑑賞を楽しめるイベントです。
小ロット生産・少人数だからこそ逆にできる、小さな醸造所の特権を生かし、尽きることのないアイデアをフル稼働!
多彩な企画にチャレンジしながら、町一体が盛り上がるような活動をフレキシブルされています。
遊び心も発揮しながら、型にはとらわれない動きに、今後も目が離せません!
☎ 080-6341-0498
https://arch-brewery.com/
☆新型コロナの影響が終息次第、工房見学もできます(要問合せ)