受け継いだ技と心で
ひたむきに、丁寧に。
宇部市に県内で唯一、琴を作っている『たましげ製作所』があるのをご存知ですか?
元々は和楽器の販売を行っていたそうですが、時代の変化により三代目が製作の道へ。
今は四代目の玉重彰彦さんを中心に、職人さんたちと手分けをしながら製作されています。
琴づくりの工程
琴づくりの工程を大まかにいうと、
①桐の木を製材し約1年間干す
↓
②琴の本体を削ったり表面を焼いたりする甲作り
↓
③細工
という流れ。
特に音を決める上で重要なのが、甲作りの中の、裏側を削る中削りという作業です。
木の癖や全体のバランスを考えつつ、どこをどれだけ削るかで響きが全く変わってくるのだとか!
取材時は小さなサイズの琴(かかる手間はほとんど変わらないそうです)の裏側を削る様子や甲焼き、そして調弦など、様々な作業を見せていただきました。
琴づくりは昔から完成された形のため、玉重さん曰く「変える必要がない」のだそう。
だから三代目から引き継いだ技を守り続け、ひたすらに丁寧に。
琴の匠ではなく、琴司(ことし)と名乗る玉重さんの謙虚さと職人らしい直向きさを感じました。
たましげ琴製作所
☎ 0836-67-0175
所》宇部市船木692-2
営業時間》8:00~17:00
駐車場》あり
http://tamakoto.com
☆facebookあり
※見学の場合はお電話を
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