葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」 長野・小布施町上町自治会(北斎館寄託)
[展示期間:7月7日~8月30日]
斬新な表現に挑んだ江戸の「奇才」
35人の作品を一堂に紹介
山口県立美術館では、この夏、江戸時代の奇才絵師35人の作品が全国より集結する特別展「奇才-江戸絵画の冒険者たち-」を開催!
近年、江戸時代の絵画に対する注目度が飛躍的に高まっており、「江戸絵画ブーム」は今や社会現象ともなっています。
その立役者は、伊藤若冲・曾我蕭白といった、斬新かつ刺激的な表現で人の目を惹きつけてやまない画家たちです。
しかし、1960年代までの従来の江戸絵画史は狩野派を中心として、流派別に画家の名を列挙する形で語られ、そこから逸脱した若冲ら個性的な画家たちは、傍流としてみなされていました。
1970年代に入ると、このような既成の殻を打ち破った画家たちを、「奇想」という観点から評価する動きが活発になります。
時を同じくして、全国各地に美術館・博物館が新設されると、郷土に埋もれていた個性豊かな異色の画家たちが次々に発掘され、現在の「江戸絵画ブーム」をもたらす土壌が形成されていったのです。
一方で、従来の江戸絵画史において「主流」として捉えられてきた画家たちのなかにも、装飾性を絵画の世界に持ち込んだ俵屋宗達・尾形光琳や、写生において新しい手法を試みた円山応挙など、前例にとらわれない自由な発想で独自の表現を切り拓いた画家たちが活躍していました。
本展は、半世紀におよぶ江戸絵画研究の成果に基づき、従来の主流、傍流という評価の枠組みを越え、「奇」の追求こそが江戸絵画史の主流であったことを提示するものです。
京都・大坂・江戸はもとより、北は北海道、南は九州にいたるまで、斬新な表現に挑んだ画家35人の作品を一堂に紹介します。
強烈な魅力を放つ、江戸の「奇才」をご堪能ください。
※ 会期中、一部展示替えがあります。
山口県立美術館 特別展
「奇才-江戸絵画の冒険者たち-」
会期》2020年7月7日(火)~8月30日(日)
所》山口県立美術館
(山口市亀山町3-1)
開館時間》9:00-17:00
(入館は16:00まで)
※ただし、8月22・23・29・30日は〜18:00迄(入館は17:00まで)
休館日》月曜日 ※8月10日(月・祝)は開館
観覧料》一般1,400円、
シニア・学生1,200円、
18才以下無料
※シニアは70歳以上の方
※高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料。
※障害者手帳等をご持参の方とその介護の方1名は無料。
https://www.yma-web.jp/
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、本展は事前予約(日時指定)による定員制です。
入館無料の方や各種メンバーズ会員の方を含め、すべてのお客様は、ウェブサイト上での事前予約と、チケット発券(有料・無料)が必要となります。
詳細は、随時ウェブサイトにてご確認ください。