※写真はイメージ(大星山からの風景)
熊毛王の足跡を探して
山口県東部のお寺を一巡り!
約1600年前、平生湾周辺を中心に勢力をふるっていたといわれている熊毛王(仮称)。
その名前すら後世に残っていませんが、その昔、山口県東部で大きな力を持つ勢力だったのではないかと囁かれています。
その「熊毛王伝説」をモチーフに2022年、5つのお寺が協力して「熊毛王国極楽巡り」を発足!
「王」と名前の付く仏様をお詣りし、ご朱印も集めながら、熊毛王も見たであろう、山口県の変わらぬ自然を一緒に楽しむ霊場です。
遠い昔の山口県がどんな姿で、人々はどんな暮らしをしていたのか…。
山口県東部にある5つのお寺を巡りながら、歴史ロマンにひたってみませんか。
①平生:神峰山 般若寺
②上関:遍照寺
③柳井:弥山寺
④岩国:二井寺山 極楽寺
⑤周南:真言宗 新宮山 三光寺
平生:神峰山 般若寺(はんにゃじ)
数多の歴史を秘めた、
般若姫伝説の舞台
荒ぶる金龍神にその命を捧げた「般若姫」伝説が残る、1400年の歴史を持つ名刹。
「熊毛王」の時代から「龍宮西門」の灯台であったといわれており、お寺からは周辺の海を見渡せます。
「十王堂」にお祀りされている閻魔大王は、明治維新150年の節目となる2018年に、様々な奇跡を起こして復活!
心の中の怒りを鎮めてくれるはずです。
共に再建された「十王堂」の中にお祀りされています。
所》熊毛郡平生町宇佐木1166
☎0820-56-3636
駐車場》あり
https://www.hannyaji36.net/
上関:遍照寺(へんじょうじ)
瀬戸内海を望む、
小さな島のお寺
階段を登った先にある、島の小さなお寺。
こちらでは、2018年に京都の大仏師・松久宗琳佛所の手により彫像された愛染明王がお祀りされています。
全存在を愛するあまり、全身に血が渗んでいるという愛情深い明王です。
また、お寺では写経会や写真展、映画上映会など、様々なイベントも開催されています。
ご本尊の左側にお祀りされています。
所》熊毛郡上関町長島350
☎0820-62-0515
駐車場》駐車スペースあり。詳細は問い合わせを。
https://dev-bridge.jp/henjouji/
柳井:弥山寺(みせんじ)
柳井の街を一望する、
丘の上の隠れ寺
住宅街の中の小道を進み、坂を登った先にあるお寺。
お寺の建立は約100年前ですが、古墳跡でもあるこの地には神武天皇へ祈りを捧げる石碑もあり、古くから祈りの場であったことが伺えます。
眼下に広がる柳井の街並みも、かつては海だったと知ると時の流れを感じずにはいられません。
お寺の中央に、ご本尊としてお祀りされています。
所》柳井市柳井3941
☎0820-22-2188
駐車場》1台(砂利の駐車場/お寺へは徒歩10分)
岩国:二井寺山 極楽寺(ごくらくじ)
凛とした空気が漂う、
祈りの山
744年に建立された、由緒正しい寺院。
当初は二十四坊が連なる大寺院で、約100人のお坊さんがいたと伝わっています。
お祀りされている「大元帥明王」は、本来なら元号が変わる時など、特別な時以外はご開帳してはいけない秘仏。
2月、8月、11月の大祭の時に、運が良ければお目にかかれるかもしれません。
平成の終わりに極楽寺で発見され、令和を迎えた頃に修復から戻ってきたとか!
2月11日、8月の第3日曜、11月23日の大祭で出逢えるかも。
メッセージカードは大元帥明王の以前のお姿を映したものです。
所》岩国市周東町大字用田866
※ナビでは墓地に案内されるので注意。赤い旗が続く方向へ進んで下さい。
駐車場》あり
☎0827-84-3162
周南:真言宗 新宮山 三光寺(さんこうじ)
水と共に
あり続けてきた、
静かな山寺
江戸後期、大雨で氾濫した滝の水により流されてしまった三蔵院を再興し、三光寺は生まれました。
今もお寺の境内に残るその滝には、水害を鎮めるために多数の不動明王がお祀りされています。
滝のそばには、大岩に彫られた「乳房観音」も。
子宝・安産・子育て・婦人病などにご利益があるといわれています。
お寺の境内にある滝に、多数の不動明王様がお祀りされています。
所》周南市清尾316
☎0833-91-0459
https://sankouji.or.jp/
駐車場》あり