山口県内でバックカントリースノーボード
お店では、服・アウトドア用品・登山用品・スノーボード等を取り扱っていますが、今回は山の事についてクローズアップして発信できる機会を与えていただきました。
このコラムを読んで、興味を持っていただける方が増えたら嬉しいです。
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2月22日、しっかりと雪の積もった十種ヶ峰へ行ってきました。
一年中登山をしますが、冬が一番好きな季節。
特に雪山は大好物です。
僕は20数年スノーボードをしてるのですが、スノーボードを担いで山を登り、下山は滑り降りるという、いわゆるバックカントリースノーボードをしています。
雪崩の仕組み、雪山で気を付けなければいけないポイント等の知識の習得と、非常時に備えた準備を徹底して雪山を楽しんでいます。
いつもザックの中は使用しない物で満載になっていますが、これが今では僕のライフスタイル。
体力が続くまではこの重たい装備と共に挑んでいきます。
このウェブ版トライアングルでのコラムを担当するようになって約一年、「なるべく山口県の山で」というリクエストを守ってきました。
山口県でバックカントリーの記事は難しいかなと思っていましたが、今年は例年に比べて降雪量も多く、なんとか実現できました。
奇跡的にオープンされていた十種ヶ峰スキー場のリフトを使用させてもらい、現在使用されているゲレンデからスノーシューに履き替えハイクアップ。
昔はスキー場のコースだった斜面をひたすら登ります。
この時間帯は天気も良く、徐々に体は温まってきました。
汗を掻く前にジャケットを脱ぎます。
登山を安全快適にすすめるにあたって、着ているものを脱いだり着たりする、「ウエアリング」がとても大事です。
暑いまま体を動かし続けると、オーバーヒート状態になり、一気に体力は低下していきます。
雪山では特に、動いていない正体で、少し肌寒いかな?と感じるくらいの状態を作るようにしています。
長い休憩時は体を冷やさないようにしっかりと着ます。
そしてほどなくして旧コースの最上部までたどり着きました。
少し風が出てきたので木々の間で暖かい飲み物と行動食を。
雪が深い場所では木の周りは、樹木の温かさや、根から水分を吸収して出来るツリーホールに注意です。
落とし穴の様に深みに嵌ることもあります。
ここから上は木が密集していて、スノーボードでは滑れない斜面なので、いったん板を置いて山頂を目指しました。
山頂に近づくにつれて深くなる雪と、林の中の急斜面に悪戦苦闘しましたが、これが楽しくて仕方ない…。
何かを運搬するためなのか、この斜面にはレールが引いてありました。
無事尾根に出ると景色は開け、高度感もたっぷりの山頂大地。
一面の白さのせいか、誰もいない一人きりの世界に来たような感覚。
完全に、非日常。
これが僕が雪山をやめられない理由のような気がします。
実はこの十種ヶ峰、昨年も同じルートで登っているのですが、昨年は濃いガスでこの山頂大地はほぼ視界もなく、景色は全く見えていませんでした。
今年は昨年とは違い、風こそ強かったのですが視界は良好。
さらに雪の深くなった尾根を歩き、すぐに山頂到着。
山頂からは遠くの山々や日本海まで見渡せました。
が、強風の為すぐに引き返しました。
ゲレンデより上では誰一人姿を見かけませんでしたが、山頂から引き返したところで、尾根に辿り着き登って来る登山者の姿が。
近付いてみるとなんといつもの山仲間でした。
1週間前も一緒に雪山を登った仲間に、こんなところでばったり出会うなんてお互いモノ好きです。
一足先に先程の板を置いたところまで戻り下山はスノーボードで。
旧ゲレンデ部分は足首位の高さの新雪でしたが、斜度もあまり無い日差しを受ける斜面なので、いまいちスピードに乗れませんでした (^^;;
それでも爽快感を感じながら一気にスキー場まで戻り無事生還。
満足感の高い休日を過ごせました (^^)v
県内唯一のスキー場、十種ヶ峰スキー場。
積雪量の関係でシーズン通しても1週間程度しかオープンしない為、「幻のスキー場」とも呼ばれているようです。
幸運にも休日が重なり、2年連続で楽しませてもらえたことに感謝です。
まだまだ雪山を楽しみたいところですが、そろそろグリーンシーズン。
皆様も安全第一でお楽しみください。
YouTubeに動画をアップしておりますので、よろしければご覧ください。
※バックカントリースノーボードは十分な知識と経験、装備が必要となります。
くれぐれも安易に挑戦しないように、よろしくお願いします。