山口県のタウン情報誌がおくる、山口県の奇岩シリーズ第2弾。
前回は、「海にそびえ立つ、山口県の絶景奇岩5選」をお届けしました。
「なかなか家から出られない今だからこそ、あらためて山口の魅力を知って欲しい」
そんな想いのもと、山口の素敵な場所をお伝えしていく企画です。
今回は大地にポコポコ広がる大岩、山の中のおどろきの巨岩、地上にニョッキリ登場した人面奇岩など、6つのスポットを紹介していきます。
標高458mの山口百名山の1つに数えられる名峰。
山名の由来は白瀧姫伝説からとも、雨が降ると山頂付近の岩肌に水が流れて白い滝に見えるからとも云われています。
大きな花崗岩が露出した山には、雨乞岩や入道岩など変わった形をした岩が多くあり、尾根付近の真砂土のような地面もまた印象的です。
所》岩国市美和町岸根
問》美和町観光協会
☎ 0827-96-0132
※登山の場合は、安全に十分注意の上、なるべく経験者と一緒にお出掛けください。
県道12号線沿いに車を走らせていると、何やら額縁のような木枠が。
そのフレームを覗くと、まるで緑のたてがみを生やしたライオンの姿が見える!?
むき出しになった山の岩肌がライオンの横顔に見えることから、この名で親しまれるようになりました。
目にあたる部分には、実は観音様を祀る岩屋観音堂があります。
所》周南市大字鹿野上3516 県道12号線沿い
(ビュースポット)
問》鹿野町商工会 ☎ 0834-68-2259
防府市にそびえ立つ右田ヶ岳は、「まちなか登山」の山として、多くの登山客に親しまれている標高426mの山。
遠目からも岩肌が露出していることが分かり、風格も感じられます。
前岳の石舟山には、大きな自然石に観音様が彫られた磨崖仏が三十三体あり、圧巻の光景です。
その先、さらに右田ヶ岳山頂を目指すルートは岩が多く急登ですが、防府市街を見渡す絶景は、体力の辛さを払拭するほどの素晴らしさ!
※登山の場合は、安全に十分注意の上、なるべく経験者と一緒にお出掛けください。
所》防府市大字下右田668番地先
シャクナゲ、ツツジ、あじさいなど四季折々、様々な花で彩られるお寺。
境内の一角には、人面岩と言われる約10mの巨岩が鎮座。岩に吊るされた鎖を使って登と、頂上にはお不動様が刻まれており、登った人だけが参拝できます。
また岩の裏にあるトンネルは、お不動様の下をくぐるようになり、安産、災難厄除にご利益があると云われています。
所》山口市名田島3483
問》岩屋山 地蔵院
☎ 083-987-3044
http://iwayasan-jizouin.com/
直径1~6mの大きな石の塊が周辺を覆い尽くす、石の海。
この不思議な光景は、昭和10年に国の天然記念物に指定されました。
丸みを帯びた石は石英閃緑岩で、地質現象としては珍しいもの。
どうしてこんな景観が生まれたのか、まだはっきりと分かってはいないそうですが、大地変動起因説と洪積世の河川作用説などが考えられるとも言われています。
所》美祢市伊佐町奥万倉
問》美祢市教育委員会 文化財保護課
☎ 0837-62-1921
最大約4mの巨岩が約3haに渡ってゴロゴロと重なり合う様子は圧巻!
地元では「昔、大男が担いでいた天秤から大岩がこぼれ落ちてきた」という民話が語り継がれています。
まるで岩石で出来た大河のような景色は、目を見張る奇観です。明治時代に国の天然記念物に指定。
所》宇部市西吉部大岩郷
問》一般社団法人 宇部観光コンベンション協会
☎ 0836-34-2050
以上、長い時を経て造られた、山口の神秘な造形美を、クローズアップしてご紹介しました。
登山道の途中にある巨岩など、歩いてみないと見られない絶景もあります。
今はお家で過ごす時間が多い日々ですが、お出かけができる時期になりましたら、ぜひ山口の大地をゆっくりと歩いて、ご自身の目で、間近で見てみませんか。