2022年6月10日、
岩国市錦町の平家ヶ岳へ行ってきました。
見事な渓流美で知られる木谷峡の上流部。
渓流沿いの道のほぼ最終地点に登山道入り口があります。
登山口までの道中は離合が困難な細い道ですが、所々に広くなった離合ポイントが設けられているので、気持ちに余裕を持って落ち着いて運転すれば問題ありません。
駐車スペースには平家屋敷跡があります。
この山は約1000年前に壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人が、逃れ逃れて辿り着いた地。
まだ道も無かったであろう時代に、ここまでたどり着くのは相当困難だったと思われます。
追手の気配に怯えながらの生活は一体どんなものだったのでしょうか。
そして今も世界ではそういう生活を送っている人がどこかにいること。
今回はそんなことも考えながら歩いてみました。
駐車スペースからまずはしばらく作業用林道を歩きます。
スタート地点からは木谷川の支流沿い。
僕は渓流釣りもするので、このエリアの遊漁券を持っています。
頻繁に木谷峡へは訪れていますが、平家屋敷跡より先へはあまり訪れたことがなかったので、今回は竿も持参しての登山をしてみました。
歩きながら源流沿いへ降りられるところを見つけて釣りをしてみましたが、この時は全く魚には出会えず…。
すぐに川は無くなったので静かな林道歩きに専念。
しばらく歩くと林道から山頂方面への分岐点が見えてきます。
登山を楽しまれている方の多くは平家ヶ岳には、登山道に身長以上に生い茂った熊笹をかき分けながら進む、「藪漕ぎ」のイメージを持っていることだと思います。
僕も以前はそういうイメージがありました。
ですが昨年頃、有志の方の手により登山道の熊笹は綺麗に刈られ、迷う心配もなく快適に歩けるようになっています。
林道から山頂への分岐を左に入るといきなり急登となります。
補助ロープなどはないので、滑らないように注意が必要です。
分岐から500メートルほどで山頂なのですが、熊笹が刈られ綺麗に整備された登山道は、迷う心配も無く安心して歩けます。
いくつかの急登個所をクリアして視界も開けてきて、山頂に到着しました。
遠くの山々まで見渡せる山頂。
平家の落人がここに移り住む前に暮らしていたとされる馬糞ヶ岳も見えます。
当時の人も同じようにここからの景色を見ていたのでしょうか。
のんびりしようと思っていたのですが、この時季特有の虫の多さに参ってしまい、すぐに下山開始しました。
登ってきた急勾配を滑らないよう注意しながら下山。
登山靴のグリップを効かせるように意識しながら、無事林道に辿り着きました。
下山後、駐車スペース近くで少し釣りをしてみると、イワナの亜種、ゴギが釣れました。
釣りをするのには事前に遊漁券の購入が必要ですが、渓流を眺めているだけでも気持ち良く、渓流沿いに降りれるポイントもいくつかあるので、木谷峡の渓流美を楽しむのとセットでの平家ヶ岳登山、おススメです。
今回もこの時の様子を動画でアップしてますので、よろしければあわせてご覧ください。
※記事の内容は2022年7月時のものです。
※山の天気は変わりやすく、危険を伴う場合もあります。
登山・ハイキングの際は、無理のない工程で、細心の注意を払っておでかけください。