〈2022年8月29日OPEN〉
柳井駅近く。
さつきビルの2階、ひっそりと隠れ家のようにオープンしたのは、目の前でスイーツ皿を作って提供してくれるスイーツカフェ「ourslaforet(ウルスラフォレ)」です。
ケーキ職人として大阪で10年間活躍してきた久保山さんが、地元柳井市にUターンしてオープン。
「食べてもらった人の笑顔や反応を目の前で見たい」そんな想いから、対面カウンターで注文を受け、ひと皿をライブで作るという新たなスタイルのお店が生まれました。
そんな山口県では、今までになかなか見られなかった形態。
では、その内容をしっかりと覗いていきましょう。
メニューを注文すると、まずはカヌレと珈琲が登場。
まるで前菜のようにカヌレと珈琲を頂きながら、シェフが作り上げていく様を、目の前のベストポジションで見て楽しむ…というのがここならではの過ごし方です。
続いて提供されるメインの一皿はボリュームもたっぷり。
そして、いずれもひと工夫された“お楽しみ”が詰まっています。
それまで知らなったお隣のお客さんとも「すごいですね~」なんて、歓喜の声から自然と会話が生まれることも。
それもこのお店の魅力とひとつで、シェフや周りのお客さんとの会話を楽しみながら、まるでコース料理を味わうかのようにじっくりと堪能できます。
「いつかは、 カヌレとプリンのお店と呼ばれるようになれば」と久保山さんが言うほど、熱い想いを込めて作られているこの2品。
時間が経つとどうしても食感が変わりがちなカヌレだけに、シンプルな食材だけで「どうすればより良い状態で提供できるか」を考え抜いた結果、行きついた答えは、 1日の中で可能な限り何度も焼き続けること。
そうすることで理想の食感が守られるだけでなく、ありがたいことにお店では湯気が立ったアツアツの状態に出逢える確率もけっこう高めです。
また、際立つクリーミーな味わいは、ストレスフリーで育った周防大島の平飼いのたまごのおかげ。
材料選びにも余念がありません。
カヌレやプリンの作り方でもわかるように、
「自分ひとりでやるお店だからこそ、とことん気に入ったものを使いたい。」
と、美味しさの追求とお客さんのためなら、とことん手間ひまをかけ続ける久保山さん。
例えばフルーツならば、できるだけ山口県内のものを使い、1食材ごとに気に入った農家さんを1件ずつ探して、仕入れています。
いずれも1からのルートづくりなので、とても時間も手間もかかることだけれど、すべては食材と生産者にリスペクトし、お客さんに喜んでもらうため。
ちなみに久保山さんが貫くこだわりはまだまだあります。例えば
・席の予約受付はしない→「お客さんが訪れた時に、予約がいっぱいで入れなかった」といったことがないように。
・アイスや黒蜜、飴細工など、細かなところもすべて自家製→時間と手間かけてでも、「お客さんにとってプラスになることはとことんやる」という徹底した仕事ぶり。
・お店に冷凍庫は置いていない→フレッシュなものを使うので特に必要がなかった
・オーダーのケーキは対面でのみ受付→オーダーされた方と誠心誠意向き合い、イメージ以上のものを生み出すため。電話で受け付けず、対面でお話を聞きながら受けます。
ここまで書くとちょっと堅苦しいイメージが湧いてきてしまうかもしれませんが(!?)、シェフはとっても気さくでトークが面白い方なのでご安心を。
どっぷりとスイーツの世界に浸れる特別な時間。
体感してみませんか。
☎なし
所》柳井市中央2-17-12 さつきビル2階
営業時間》11:00~19:00
定休日》不定休
駐車場》えびす駐車場1時間券進呈(¥800以上ご購入の方に)
☆Instagram(@patissier.ourslaforet)
掲載の内容は取材時のものです。メニューや価格、営業時間、定休日など、最新情報と異なる場合がありますので、事前にご確認をお願いします。