10月の初旬、阿東町の十種ヶ峰へ行ってきました。標高998メートルの「長門富士」とも呼ばれる独立峰。山口県内唯一のスキー場がある山です。
このコラムで十種ヶ峰を取り上げるのは2回目なのですが、前回は積雪期だったのでルートも景色も全く異なるシチュエーション。個人的にも無雪期の十種ヶ峰は意外なことに初となります。
十種ヶ峰は複数のルートが存在しますが、今回は登山慣れしてない方でも比較的気軽に楽しめるスキー場側からのルート。車で林道を経由してほぼ8合目位からスタートするルートです。
登山道入り口に駐車スペースは5台分ほどありますが、トイレはありませんでした。コースタイムも山頂まで40分程なので短時間での登山をしたい時にも最適。
スタート直後から緩やかな登山道を歩き、しばらくすると鳥居が見えてきます。
このルートには途中に熊野神社という神社があり、登山道自体が参道も兼ねているようでした。
しばらく進むと熊笹が刈られ三叉路になった平地に辿り着きます。
山頂方面は直進なのですが、今回は少し寄り道してスキー場のトップ方面へ向かってみました。
積雪期の十種ヶ峰にはここ数年、毎年訪れているのですが、スキー場トップでよく長めの休憩をしているので、今回は季節の違う景色を堪能したかったのですが…道は鉄塔までしか続いておらず。鉄塔で引き返すことになりましたが、辺り一面ススキが広がっていて秋らしい景色を楽しむことが出来ました。
三叉路まで戻り山頂を目指していると分岐点が現れます。
直登ルートと熊野神社経由ルートの分岐。どちらも山頂へのルートとなりますが、今回は登りを熊野神社ルート、降りを直登ルートということにしました。
この辺りからは山頂まで急登となるのですが、熊野神社ルートは木階段が続いていました。
古い趣のある熊野神社を過ぎると視界が開けてきます。
十種ヶ峰の山頂付近は木々はほとんど無く、辺り一面熊笹で覆われています。視界が開けてからすぐに山頂に辿り着きました。
独立峰だけあり山頂は360度パノラマビューです。この景色と気持ち良さを、1時間足らずで満喫できるのは大きな魅力。
気候の良い時はのんびりと過ごしたくなると思います。
が、この日はまだ夏日。
陰の無い山頂に長居は出来ず、前回に引き続き、この夏に活躍してくれたかき氷気でかき氷を食べて下山しました。
下山時は直登ルートの方へ進み下山。かなりの急勾配なので滑りやすく注意が必要です。
そしてあっという間に登山口まで帰り着きました。
このルート、先程も書きましたが短時間で絶景を堪能でき、雪の無い時期ならご家族連れや初心者の方にもおススメのルートです。
今回もこの時の様子をYoutubeにアップしています。よろしければ併せてご覧ください。
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