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【山口県ラーメン】ラーメン好きが巡る麺図鑑vol.10/山陽小野田市・ラーメン加藤

天然魚介 醤油ラーメン¥700

元和食料理人が作る
素晴しい味と、素晴らしい接客の店

メンガチョ!! のり

山口県の麺類掲示板メンガチョ!!の管理人のりです^^
山口県のラーメンが好き、山口県のラーメン店主が好き、山口県のラーメン店に集う人が好きです^^ 

微力ではありますが山口県のラーメンのために少しでお役に立てる事があれば、との思いで活動をしています^^

今から7年前。
車で国道2号線を下関駅方面へ走っていて、下関の関門医療センター前で私の目に飛び込んで来たのが、左手の道沿いに立てられた「ラーメン」と書かれた幟でした。
ガードレールの向こうに店らしき建物がありますが、国道から店の正面を見る事が出来ずに、直接入る事も出来ません。
150m先の信号を左折してその建物へ向かうと、その幟の主は「ラーメン加藤」の前身となる「瀬戸内活魚 季樹魚(きじゅう)」であることが分かりました。
私は、全く期待せずに入店しました
広い店内で大将が厨房、奥さんがホールを担当されていました。 

そして、その時に食べた「天然魚介 醤油らーめん」の美味さに衝撃を受けました! 

そのラーメンは、店内でさばいた鮮魚のアラを使い、旨味タップリで深みがあるのに無化調であるため、後口スッキリでメチャ美味いスープだったのです♪ 
しかも店の一角に製麺室があり、製麺機で作られた自家製麺が使用されていたんです^^ 

その後、和食をやめて、山陽小野田で「ラーメン加藤」としてラーメンに専念されて営業される様になり、魚のアラは使われなくなりましたが、「天然魚介 醤油らーめん」は当時の美味さを再現されています^^
ラーメン加藤へ行かれた際は、ラーメン加藤が誕生するきっかけとなった「天然魚介 醤油らーめん」を是非召し上がってください^^

特濃A級 豚骨ラーメン¥670

下関の季樹魚(きじゅう)で、「天然魚介 醤油らーめん」の後にリリースされたのが、豚骨では珍しい無化調の「特濃A級 豚骨ラーメン」です。
宇部ラーメンに共通する「呼び戻し」ではなく、骨を継ぎ足さないでスープを使い切る「取り切り」のスープ。臭みがなく、豚骨の旨み満載で、豚骨専用の細麺との相性も良く、その時に感じた美味さを今でも鮮明に覚えています^^
尚、この不思議なネーミングは、大将が好きだった、35年前に放送されていたアメリカのテレビドラマ「特攻野郎Aチーム」から名付けたそうです^^

その後、「特濃A級 豚骨ラーメン」をベースに小野田のネギをてんこ盛りに乗せた「おのだネギ三昧」、自家製ラー油を乗せた「手作りラー油ラーメン」、そして「濃厚味噌ラーメン」がリリースされました。

ラーメン加藤では、先に紹介した「天然魚介 醤油らーめん」と「特濃A級 豚骨らーめん」は外せません^^


ラーメン店では券売機を置く店が増えてきましたが、ラーメン加藤の券売機は他店で目にするタイプとは異なり、液晶タッチパネル式の多言語対応の上位機種です。
パネルにメニュー名が添えられたラーメンの写真が写されていて、そこをタッチすれば良いのでとても分かり易いです^^
また、そのタッチパネルの写真を拡大したパネルが店の外と、券売機の上方に設置されています。

店の外で順番を待っている時や、券売機の列の後方に並んでいる時に、その拡大パネルで注文したいメニューの予習が出来ます。 
券売機に列ができていて、自分の順番が来た時にもたついてしまって背後の人に迷惑をかけてしまうのでは? と感じて券売機を敬遠する人も多いと思いますが、ラーメン加藤では自分の順番が来た時に迷う事なく食券を買い求める事が出来るので心配無用です^^

更に、1万円札対応ですから、「しまった! 一万円札しかないや^^;」って時でも両替を頼まずに食券を買えるので安心です^^ 
高額な券売機ですが、券売機に対するお客さんの不安を軽減して、ラーメンをより楽しんで貰うために購入されたんだと思います^^

店主の横顔

ラーメン加藤の加藤大将。

加藤大将は中学校を卒業された後に和食の道に進まれて、12年間の修行の後の2005年に、宇部にご自身の居酒屋「季樹魚(きじゅう)」を開業されました。

2013年。「生けす」を配した広いオープンキッチンのある、下関の店舗へ移転されて、鮮魚をメインとした和食処として活躍されていました。
私が加藤大将のラーメンに出会ったのがこの時です^^
その時点で加藤大将は材料のロスが出る鮮魚料理店から、ラーメン店への業態変更を考えられておられました。
「勉強のために食べたいので」と、大将から県内のお薦めのラーメン店を尋ねられたので、何軒かお教えしました。
それからしばらくして、自家製麺でお薦めしたラーメン大将@周南の店内で、食事をしている加藤夫妻とバッタリと出会った時にはビックリすると同時に、加藤大将のラーメンに対する本気度を感じました^^

2016年。ラーメン店への転身を決意された加藤大将は、スープの仕込み時間がかかる事を考慮して、通勤時間が短くて済むご自宅の近くの今の場所に、「ラーメン加藤」をオープンされました^^
私が初めて下関の季樹魚(きじゅう)へ伺った時に製麺機を導入されていたので、その時点で既にラーメン店への転身を決意されていたのだと思います^^

余談ですが、大将は新日本プロレスのTシャツかトレーナーを着ています。
奥さんも着ておられる事が多いです。
お二人とも新日本プロレスのファンで、1.4東京ドームの最前列で試合を観覧した事もあるんだとか。
加藤夫人は2013年1.4の中邑真輔 VS 桜庭和志のIWGPインターコンチネンタル選手権試合の入場時に、桜庭選手が観客席へ向かって投げたマスクをゲットした幸運の持ち主です^^
ちなみにに大将は内藤選手、奥さんは矢野選手のファンです^^

店内にBGMが無いのに、居心地が良いのは笑顔で心を込めた接客のためだと思います。
県内のどの店も大なり小なりのマイナスコメントを見聞きしますが、それが全く無いラーメン店はラーメン加藤だけではないでしょうか。
美味いだけで無く、無化調ならではの後口の良さと、抜群の接客力を誇るラーメン加藤。 
途切れない行列を見れば、その人気が伺えます^^

ライター:メンガチョ!! のり 

ラーメン加藤

☎なし
所》山陽小野田市西高泊3384-8
営業時間》9:30~15:00(持ち帰りラーメンは7:30~17:00)
定休日》土曜、日曜、祝日
駐車場》第1、第2駐車場あり
https://ameblo.jp/ftr27
☆Instagram(@ramenkato)あり 

掲載の内容は取材時のものです。メニューや価格、営業時間、定休日など、最新情報と異なる場合がありますので、事前にご確認をお願いします。


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